究極の身体という考え方。

究極の身体 (講談社プラスアルファ文庫)/高岡 英夫

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ここに「究極の身体」という名著がある。
高岡英夫先生の「ゆる」の原点ともいえる名著である。ゆる体操の実践者のみならず、アスリートを志す全ての方に読んでもらいたい。特に、指導者が必ず理解すべき理論ではないだろうか。
いや武道、ダンス、陸上競技、サッカーや野球等の球技などのスポーツに限らず、ありとあらゆる身体を動かす人間活動にとって必要な知識だと言える。
身体機能の回復、活性化のその先に通じて見えるものは、IQ開発とでもいうべき、無意識領域つまり人間の内部表現全域に亘って書き換えられる「身体意識」という抽象度の高い情報状態だ。
「身体」を操作する際に、物理身体を超えた情報センサーの役割を担う高度な「身体意識」は、我々の運動能力開発のみならず、健康状態やIQ、その人の考え方や人格形成にまで影響するといっても過言ではないというのがこの本を読んだ感想だ。
このような研究著書的な本は、普段小説や実用書などに慣れているあなたにとっては、少し硬い印象があるが、さほど難しくもない。人間の「究極の身体」とはどういうものなのかが、丁寧に且つ明快に解き明かされているので、あなたも興味を持つことだろう。
私も、購入してから1カ月程は本棚に飾っていたのだが、ダイエットのヒントになるような高岡氏の「ゆる体操」や「ゆる美人プログラム」などの著書を読んだついでに読み始めると、これが読み物としてなかなか面白い。
抽象度は確かに高いが、私たち人間全員に共通するテーマなのである。小学生でも高学年であればすいすい読んでいけると思う。
本人が興味をもってwant toで読みさえすれば、どんなスポーツをするときも、勉強をするときにも役立ちます。本人の力になります。
さて、「究極の身体」の内容に戻ります。
人間の体は、四足動物(哺乳類)から進化したものだ。そして、進化の過程は爬虫類、そして魚類まで遡ることができる。という切り口でさまざまな身体意識の説明があるのだ。
私たち人間が、スーパーアスリートといわれるような高度な身体運動を実現させるには、進化の過程においていわば忘れてきた、四足動物や果ては魚類的な動きまでを再び開花させるべく、進化の流れとは逆に、発掘し直していく作業が不可欠だという。
実習書、ワークブックともいえるべき書物も紹介させていただいて、多くは語らずに本稿は閉じたいと思います。
あなたに、分かった!と思わせずに、読みたい!と思っていただきたいから。
究極の身体/高岡 英夫

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