「、、、死のその時も望む事の一部になれるのでしょうか。」

リンク記事へのコメントを頂きました。
(see過去記事:素晴らしい。素晴らしい。素晴らしい。
『脳の機能が少しづつ壊れて暗闇へと閉ざされるとき、恐怖や悲しみじゃ無く、自分が変化する事を興味をもって眺めていられたら、死のその時も望む事の一部になれるのでしょうか。』
元来生物にとって、死は恐怖ではありません。死が恐怖だとリスクをとって何かをするということが出来なくなります。fight or flight(闘争か逃走か)というストレス時の攻撃・逃避の交感神経の反応は生存のための生体反応のレベルのものであり、恐怖という情動とはまた似て非なるものです。抽象度か違います。
死への恐怖はむしろ宗教や社会常識によって刷り込まれたものです。そう、洗脳と同じカラクリですね。
ついでに、地獄はこんなに苦しいよ、天国はいいところだよと刷り込みます。そして、苦しい思いをしたくないので、そのために信心するというのがカラクリです。驚愕法です。
スピリチュアルは宗教の下手な焼き直しです。スピリチュアルは、苦しいでしょう?楽にしてあげる、あなたは変わらなくてもいいよ、あなたはあなたのままでいい、そのままでいいんだよと説きます。
そのまま変化しなければ、淘汰されるだけですが、、、。
さて、話をもどして、あなたは、死ぬのが怖くて震えている動物を見たことがありますか?ないでしょう?本来生き物には、死に対して恐怖はないのです。
死ぬ瞬間はむしろ、セロトニンが大放出されて、恍惚状態になるといわれています。
このビデオではこの脳科学者の方は何度も英語でニルヴァーナ!ニルヴァーナ!ニルヴァーナ!と叫んでいますが、まさに天国の様なところというか至福体験ですね。
一説によるとリストカッターと呼ばれる何度も自殺を繰り返す人たちは、このセロトニンなどの脳内ドラックといわれる物質によるところが大きいとも言われているそうです。
この例だけではなく、意識の上での理由は、無意識が引き起こした行動を追認して後で意識が適当に理由付けをしていることは認知科学では定説です。自由意志などないというのです。ーだからこそ、自由意志によるゴールが必要なのです。
われわれは無意識(というよりホメオスタシスと言い換えるべきか)が引き起こそうとした行動を止めることだけは出来るそうです。それには、予めゴールや遠いゴールへの明確なディレクションは必要なのです。
右脳と左脳といういかにも脳科学者らしいモデルでの理解をしていますが、注目すべきはこの彼女のほとんど臨死体験に近い証言から、死への恐怖の元となる死の体験とは必ず途方もないほどの苦痛が伴うと言う我々が普段思っている考えとは明らかに違うようだということです。
なので、この質問のように、「、、、興味をもって眺めていられたら、、、、望むことの一部になれる」というのはむしろ、どのみち因果関係でも相関関係にでも厳密にはないにせよ、逆かもしれないですね。
つまり、死とは実際は苦痛というよりも至福体験であり、彼女は身をもって体験した記憶を脳機能科学という抽象度の高いレベルで解釈して説明をしたということではないでしょうか。
未だかつて、死の淵から這い上がってきた人はいても、死んでから生き返った方は正式には未だいないようですので、、、。
このビデオで僕が気になったのは、自分と世界との境界線の区別がつかなくなって自分が、アラジンのランプから出てきた妖精(?)の様に無限大に広がったという感覚です。
彼女の言うところの右脳の感覚が、LUBであり、大周天であり、無分別智の感覚だと思います。つまり、私という存在自体も入れ物でもなく、環境そのものであり、私と世界は区別できる境目(バウンダリー)などなく、私とはすべてであり、宇宙とはひとつであるという事実です。
我々人間がそこに概念をもちこみ、例えば言語によるラベリングによって情報空間を構築して”私”をつくりだし、この宇宙をつくったのです。それが、彼女のいう左脳ということになります。
私自身脳科学者でもありませんが、個人的な考察です。(この記事こそ、ご批判はあるでしょうが、、、)
今日をどう生きるかということが大事ですね。
やりたい事をやりましょう。そして、自分の尺度で抽象度を上げていきましょう。
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「、、、死のその時も望む事の一部になれるのでしょうか。」” に対して1件のコメントがあります。

  1. ヨルカ より:

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    コメントへの返信ありがとうございます。
    この映像をみると死に際の母を思い出します。
    母は脳に癌がたくさん転移して日に日に機能を奪われてゆきました。最後は話すことも目の玉を動かす事も出来なくなりました。どんな風に行ったか本当のところは解かりません。自分がそうならないとわからないでしょうが。
    怖かったと感じたのはそれを見ていた私の方だったのかも知れません。

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    >ヨルカさん
    そうですか、辛かったですね。
    お母様のご冥福をお祈りしてます。まさ

  3. ヨルカ より:

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    若かった時と比べ、大切な人が命の終焉へと向かうのに出会う年代になったというか。。
    自分をみる様にその人をみる。
    産まれたり、死んだりは当たり前だけど素晴らしい。
    生きているから感じることですね。

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