気功との出会い。
僕の気功との出会いは、ハワイでした。 20年以上前にさかのぼりますが、20代の大学生頃僕はアメリカを30日間で10ヶ所まわるという一人旅をしました。
外国へいくのは、初めてでした。計画は6人の大学の同級生で始めたのですが、結局僕一人しか行く人が残らなかったのです。
若者にありがちな、意見が合わずバラバラにというのではなく、皆、当時アメリカがあの湾岸戦争の最中であったというのが理由でした。
家族に反対されたのです。
まあ、当たり前ですよね。
目的は格好よく言えばよくある社会見学というのか、要するに「世界をみたい」というものでした。
僕は、いま思えば冷静な判断であったとは言えませんが、何故だかいきたい衝動をおさえることは出来なかったのです。
しかし、そのわりには、僕がした用意は、飛行機で大まかにアメリカ国内の6フライトと、長距離バスの1ヶ月パスの予約、ボイスレコーダー、そして国際免許証くらいのものでした。
この旅のお話は、後回しにして、気功との出会いをお話しします。 その人にあったのは、最後の目的地であったハワイのワイキキです。
当時の僕には初老の中国人に見えたそのおじさんは、ビーチで日本人の観光客をターゲットにもぐりで(ノーライセンスで)マッサージ師をしていました。
リフレクソロジーでよく見受けられる、「手足の反射区」の小汚ないイラストボードを持ち歩いていました。 僕も試してみたのですが、その時のセッションの鮮やかさに驚いてしまいました。
何だろうこれは普通のマッサージではない。
恐らく僕は無意識でそう感じていたのだと思います。
(続く)