この言葉の意味を理解しようとしてはいけません。
意味を理解する様に努めれば努める程、あなたは今までの自分の古い考え方やブリーフシステムを強化してしまいます。
これはヒーリングやコーチング、カウンセリングにおいても同じことです。
だから、相手の言うことを理解しようとしないことです。
意味を取ろうとしないことです。
読書するときも、普段の会話も同様です。
では、どの様にしたら良いのでしょうか?
そのヒントは聖典の中に隠されています。
引用開始
初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。
こに言は初めに神と共にあった。
引用終了
ギリシャ語でこの言とはlogos(ロゴス)と書かれています。
logosとはことばであり、論理であり、そして神であるということです。
日本語の聖書では、「言葉」ではなく「言」(ことば)と翻訳されています。
つまりことばとは、紙に書かれた言葉ではなく、発話されたことばであるということです。
発話されたことばとは、音そのものです。そして音としてのことばは身体の筋肉の動きによって出てくる写像です。
筋肉の抽象度とは、その上の神経やホルモンの抽象度の写像です。
そしてそれはlogosの抽象度の写像なのです。
発話されたことばそのものを、意味を考えずに音としてあなたの脳内で繰り返すことです。
その時、初めて相手はあなたが自分の言うことをまさに「深く聴いてくれた」「理解してくれた。」と感じるのです。
これが、正確に言えばコーチング等々で言われる「傾聴」です。
相手の発する言に、音そのものに耳を傾けて聴くことです。
それが「logosをたどる」つまり「logosをなぞる」ことです。
我々が「観て」いるもの。つまり音として聴いているもの、光や影として見ているもの、感触として肌触りを感じているもの、匂いも味も全てはlogosの写像です。
あなたが観たものはあなたの心が加工して作り出したあなたの世界に過ぎません。
あなたがすることはまず、あなたが意識していることを、意識することです。
相手が言う言(ことば)を音を、そのまま丁寧に繰り返してください。それがlogosの抽象度でいう相手の論理をたどるということです。
それがlogosの抽象度で言うところの「聞く」ということです。
これは意識することを意識するということにも繋がっています。
ここがヒーリングのスタートです。
まさワークス 高田大