失敗や恐怖の記憶があなたの行動を規定している。
失敗したと思ったり、怖いと思ったことが脳の自己防衛のシステムにスイッチをいれる。
強い情動を伴った記憶が、無意識に働いてあなたの行動にブレーキを掛ける。
不安や恐怖というのは自分にとってのコンフォートゾーンから除外される。
これもホメオスタシスがはたらくコンフォートゾーンの範囲を狭めることに繋がっている。
ゴール設定をするときにも影響するし、またはこのような情動支配された状態が行動範囲を実際に妨げる原因となっている。
このようなあなたを縛り付ける原因そのものをアンカーと呼んでいる。
このアンカーである情動を引き起こした原因を無効化する方法がある。簡単に出来るのでやってみて欲しい。
それは、自分が「やるべきではない」とか「やるべきだ」と考えていることをアウトプットすることだ。
書き出せばよい。ひとつづつ思い浮かべるというだけでも
できる限りたくさん列挙する。
見落としがちなので、もう一度言うが「やるべきだ」と考えていることも忘れずにあげて欲しい。
そして、その事を学んだ状況を思い出すのだ。
思い出せない場合は、いい方法がある。
それは「なぜ、やってはいけないのか」「なぜやるべきなのか」を徹底的に考える。
この作業は、無意識下にあったアンカーを、意識の上にあげるということになる。
実は、この作業を行うだけでもアンカーの効果はかなり薄れるのだ。
この作業の効果としては、まずゴールを設定するときに、情動に束縛される影響が薄れます。
私たちが、なりたい自分になるために必要不可欠なことは、まずゴール設定ですが、このときに知らず知らずに規定されているシステムを知り、その上から俯瞰する視点の高さのことを抽象度といいます。
そして、本稿で述べた方法とは、アンカーを見つけてそれを無効化できる方法です。
理由を見つけるという視点は、アンカーになる原因となった状況を、少なくともひとつ高い抽象度から眺めることになるのです。
詳しくは「超ネット社会で絶対成功する脳と心のつくり方(2010.9)」(苫米地英人著)に解説されています。
このときに必要なことは、自我とはシステムであるという抽象度。
そして、絶対的な、固定された自我は存在しないことをしっかりと認識すること。
あなたの自我とは、今見ている世界そのものであり、洗脳済の社会常識と情動記憶によるものです。
自我を書き換えるには、未来のゴール設定が重要な鍵となるのです。
まさ^’^/