ハイ・エフィカシーとは「たかをくくる」こと?

多分に語弊と誤解もたっぷりな表現ですが「エフィカシーが高い」とは、(無邪気に且つ本気の勘違いレベルで)「高を括る(たかをくくる)」ことである。
いよいよ実行の段階で、まあこのくらいだろう。出来る出来る!と見積もってしまう子供のようにだ。

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たかをくくるを辞書で調べて見ると(デジタル大辞泉)『その程度を予測する。大したことはないと見くびる。』ちなみに例文までついているので、紹介します。「たかをくくって手ひどい目にあう」』とある。
別の辞書(ことわざ百科)には「これくらいのものだろうと、軽く考えること」とある。
しかし、ここでちょっと待って欲しい。「高をくくる」という言葉は、ある事を見くびって・軽く見た結果として後で失敗するという使い方しかないように書かれている。
しかし、ここでは失敗することなど意味の中には含まないという風に理解して欲しい。
もっと正確には失敗など存在しないという理解で良いです。
もちろん、ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」ではないが、言葉とは、客観的な根拠によって成りたっておらず「伝統的文化的に決められた生活様式というルール」を根拠として述べているにすぎない。
この十年程で若い世代から流行りだした「やばい」という言葉の意味も、江戸時代以降は不都合な状況を表していたのだが、今ではイケテルことを表したりする。
これは何も、「やばい」に限った事ではなく、人間が使っている あらゆる言葉がそうなのだ。というのが、前出の哲学史最大の言語哲学者であるウィトゲンシュタインの結論だ。
あらゆる言葉は客観的な根拠を持たず、それを「正しい」としているのは、文化的伝統的なルール、つまり「決め付け」である。
「やばい」という、現在2つの正反対の意味に使われる言葉を例に挙げたのは、境界線が曖昧で分かりづらいことが分かりやすいからだ。世界も言葉も実は曖昧なもので、曖昧模糊としている境界線は本来分けられないし、分けても分からないのである。
少し混乱しましたが、(わざとに、端折って混乱させています、、、)言葉には意味等ないので雰囲気で読んでもらいたい。(ある意味冗談です)
何が言いたかったかと言えば、言葉を使って論理的に何かを述べたと思っていても、その正しさの根拠は、結局のところ話者による「決め付け」によるものであるということなのです。
ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」である。(レファレンスを参考にしてください。webでチェック出来ると思います。)
例えば「フツーにヤバイし」という女子高生のつぶやきの意味は、もはや伝統的文化的に決められた生活様式というルール」というよりも、発話されたシチュエーションにおいて、話者と聞き手の関係性のなかにその時々に生まれる限定的なものだ。
つまり、言葉には意味などなく、言葉の意味はそのシチュエーションにあるのである。
閑話休題。
エフィカシーである。ハイエフィカシーとは高を括るということである。という主張の説明だが、、、。
その前に、エフィカシーの定義は「自分の能力に対する自己評価」である。
自信とかプライドと混同して勘違いされている方がいるが、一番分かりやすいところは、ハイエフィカシーには過去の実績は関係なく、自分を凄いと思っているということである。
コーチングの始祖ルー・タイスのいうマントラ(いや断じてマントラや呪文ではない)、アファメーション”Yes, I’m good.”である。
まあ、語弊はあるが、思い切って言えば、根拠のない自信や大いなる勘違いと言い換えてもよいだろう。(どうせ「意味」の「曖昧」な「言葉」に拠る「論理」などただの「決めつけ」なのだからというのは悪のりしすぎであるが^^)
ここで、「ハイ・エフィカシーとは「たかをくくる」こと?」の結論を急ごうと思いますが、、、
高を括るの語源は、「たか(高)」は、「生産高」「残高」など物の数量や金額を見積もった時の合計額のことで、数量の程度を表す。 「くくる(括る)」は、「まとめる」「物事に区切りをつける」こと。
(ちなみに、たいした事はないと侮るという意味が含まれる様になったのは、戦の際の勝敗見込みに相手の領地の「石高」を算出したことかららいしい。)
つまり、対象がどんなに凄い人であれとてつもない大きなモノであれ、「定量的に(しかも軽い感じで)区切ってまとめてみる。」のである。
さて、ここから少し気功の要素を入れてみると、その対象を「気の玉」にしてしまうのです。
出来れば、その「気の玉」のイメージに合わせて、自分の情報身体も大きくなったつもりになって「気の玉」手のひらに乗せて、眺めて見るのである。
そして、床に落して間違ったふりをして「おっと。」という感じで踏みつぶしてみるのもよいと思います。
果てしなく思えた「対象」も、漠然と「無限大!」と思う事と、例え大きくても定量的に区切ってみることは全く違います。
ここだけの表現ですが、、、。ハイエフィカシーとは「高を括った」状態であり「大いなる勘違いをした」状態です。
エフィカシーに根拠など要りません。
まさ^^/
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