『僕は退屈なものが好きだ。まるっきり同じことが、幾度も繰り返されるのが好き」アンディウォホール

「僕は退屈なものが好きだ。まるっきり同じことが、幾度も繰り返されるのが好きなんだ」

これはアンディウォホールの言葉です。

彼の作品は同じものを判で押したように整然と並べた作品が特徴的だ。

近年僕らはやたら個性、個性を連呼して、オリジナルが大事だと思っている。しかし、全くのオリジナルなどは存在しない。僕らは模倣品だ。

私たちの身体はもともとDNAの大量生産コピーでしかない。

親や兄弟姉妹、先生、友達、TVやネットで見聞きしたものを、それぞれの家庭あるいはコミュニティーの常識として大部分を共有してコピーされていく。

教育も同じ。工場で生産されたように、脳も心もそっくりです。

街行く人を見るとパンツや下着、スーツやジーンズ、チノパン、Tシャツ、ブラウス、スカートを着て、皆そっくりな格好をしています。

アンディは「僕は存在のないものを描きたいと思っていた。それで、実在する非実在というものを探していた。そして見つけたのが、スープ缶だった」と言います。

同じものが並んでいます。僕は、ウォホールが言いたかった「実在する非存在」とは、実は僕ら人間一人一人のことなのかもしれないと思っています。

さて、アンディーウォホールといえば有名なマリリンモンローの版画ですね。

これです。

あ、上の作品は別の人がモデルでしたね。間違いです。

(これが今、モンローに見えていたとしたら、僕らはわかったと思ったものについては手抜きをして何も見ていないのだという脳の性質がよく分かると思います。
実は、僕も間違って拾ってきてしまったものです。で、後で「ちがうじゃん!」って笑)

マリリンモンローは、私たちの情感を刺激する完全な「女」のイメージの記号の典型となりました。

僕の脳はこちらの方にロックオンされていた時代が長かったですけど(笑)

(この画像を貼り付けるということは、まだ犯されていますね。
どうでもいいですけど、、、、。笑)


現代の社会のなかで大量生産されたわたしたち大衆(わたしたちは、そう扱われています)はまた、機械的に量産された記号によって人間的な情感をかきたてられ、充足を得るようにうながされています。

「心の社会」でミンスキーは

(引用開始)

『心は果たして機械であろうか?この問いに対して、私は一点の曇りもなくイエスと答えてきた。むしろ、私が問題としてきたのは、どういう種類の機械かということだけであった(p.533)』

(引用終了)

と述べてます。

自我とは関数です。演算、計算、計算がつねに行われている機械のようなものだということです。同様に宇宙は量子コンピューターです。

僕らが大量生産された機械であり、生命とは関数現象だということがわかれば、僕らがすることは自我関数の書き換えなのです。

関数を書き換えると同じインプット(例えば知識を入れても、何らかの現象が起こっても)でも、アウトプットに違いが出てきます。

では、評価関数であり自我関数を書き換えるにはどうすれば良いのかという問題が出てきます。

自我関数を書き換えるにはコツがいります。特に自分で自分を書き換える、修正をすることは自分の中だけのデバックではできないのです。

自我を変えるためには関数をランダムに揺らがせる必要があるのです。では、どのようにして外部から自我に対してランダム性を取り入れたら良いのでしょうか?

そしてカーネマンのいうSystem1に落とし込み、直観(無意識と言い換えても良いでしょう)に落とし込めば良いのでしょうか?

私たちの脳(心)と肉体(行動)は、直接容易にコニュニケーションが取りにくくできています。

しかし、その方法があります。
一つは新しい関数であるゴールの更新の方法です。

ゴール設定をするときに困難なのは古いゴールを燃やすことです。これには苦痛すら伴うかもしれません。
なぜなら古いゴールは古いアイデアと同じ様に自我そのものなのです。過去の自分です。

そして、その関数を、入力をランダムに散らすこと。

そして、数学のドリルのように演算を反復して実装力を鍛え、抽象化しモデリングできるようにする日々の訓練です。

長くなるのでこの辺で終わりますが、コーチングや苫米地理論を学んでも運用できるようにしっかりした理解をして、そして確実に自我関数を書き換えるのはコツがあります。


マリリンモンローを題材にした作品は、
ウォーホルはシ
ルクスクリーン版と写真の版をずらしています。 イメージに加えた機械的なデザイン的作業の結果にランダム性を加えて<記号=マリリン>にほころび目をつくりだします。

同じことの反復に見えますが、、、全て違っています。
またこの微妙にずれているランダム性も、ゴール設定の重要な鍵となります。

「ルーティンワークで凡庸な毎日を!」というのが、ゴール設定のコツに関する意外な結論なのです。

まさψ(`∇´)ψ

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